2026/01/12 17:16

SENTI(センティ)というブランドについて


SENTIというブランドに初めて出会ったのは、とある展示会でした。静かな照明と余白のある什器の中で、ふと目に留まったのが一つのレザーポーチ。その佇まいは控えめで、しかし明確な意志を持ってそこに「在る」ように感じられました。そっと触れた瞬間、手のひらにすっと馴染むその軽さ、ドライで紙のような触感、そして主張しすぎないフォルムが、まるで道具ではなく、所作そのものを整える“型”のように思えたのです。

それが、SENTIとの最初の出会いでした。

SENTI(センティ)は、日本で生まれた革製品ブランドです。その名の由来はラテン語やイタリア語で「感じる」「感受する」という意味を持つ“sentire”にあります。そしてブランドのステートメントは「FLATTER THE SENSES(五感をくすぐる)」。

一目で、または一触で心が整う。そのような“触感のデザイン”を追求しながら、SENTIは、見た目の装飾性ではなく、「使う所作」を美しくするプロダクトを生み出しています。

ブランドの製品は、財布やバッグ、ポーチなど、いずれも生活に必要な最小限のサイズと機能を備えながら、手に取った瞬間に“なにかが違う”と感じさせる静かな個性を持っています。裏地や芯材を省き、革の質感を直に伝える構造は、素材そのものの良さに信頼を置いているからこそ成り立つものです。

また、SENTIのアイテムは全て、日本国内の職人たちの手によって作られています。その縫製やコバ処理の美しさ、極薄のレザーを用いても破綻しない完成度は、クラフトマンシップと先端素材が共存する証でもあります。

INASENAが提案する「削ぎ落とした先に宿る美」——SENTIの哲学は、まさにその具体化であり、都市に生きる私たちが「纏うように持つ」道具としての理想形です。

レザー製品にありがちな過剰なロゴや装飾を一切排しながらも、どこか静かな緊張感を漂わせる美しさ。モノではなく、空気感。それこそがSENTIの目指す方向性であり、私たちが共鳴した理由です。

SENTIの主力素材:ダイニーマレザーという革新


現在、SENTIの主力ラインナップは「Dyneema® Bonded Leather(ダイニーマレザー)」を使用したプロダクト群です。これは、超高強度繊維Dyneema®(ダイニーマ)と極薄の牛革を圧着した新素材。革でありながら、常識を超えた軽さと強度を実現しています。

一般的な革が持つ1.2mm〜2.0mmの厚みに対し、SENTIのダイニーマレザーは0.4mm〜0.6mmの極薄設計。しかも、強度は鉄の約15倍とも言われるダイニーマ繊維の恩恵により、従来の薄い革が抱えていた耐久性の問題を根本から覆します。

加えて、革本来の自然な経年変化(艶やシワ)も楽しめる設計。これはまさに、革新と伝統が融合したプロダクトです。

ダイニーマレザーと一般レザーの比較表

| 特性          | Dyneema®レザー        | 一般的な牛革           |
| 厚み          | 約0.4〜0.6mm              | 約1.2〜2.0mm            |
| 重量          | 非常に軽量         | 中重量        |
| 引裂強度     | 非常に高い                    | 薄くなると弱くなる     |
| 経年変化     | 艶・シワの深化             | 色艶の濃化・硬化        |

SENTIのプロダクトとその美学

レザー財布——ポケットに仕舞える美学


SENTIのレザー財布、とりわけ三つ折りモデルは、まさに「手の中の建築物」と呼べる存在です。軽量なボディに、カード・紙幣・硬貨を美しく格納できる構造が仕込まれています。

芯材も裏地も排し、極薄のダイニーマレザー一枚で構成されたそのフォルムは、たたずまいとしての整然さと、所作の滑らかさの両立を実現しています。

これは単なるレザー財布ではなく、「財布を取り出す」「仕舞う」「開く」一連の流れに、ひとつのリズムと静けさを与えるツールです。

レザーバッグ——重さからの解放


SENTIのレザーバッグは、都市生活者にとっての「軽さの解釈」を再定義します。

肩掛け・手提げいずれでも使える2WAY・3WAY仕様が中心。どのモデルも、革製とは思えない軽さと柔軟さで、使う人の動きに自然に馴染みます。

裏地や構造材を極限まで省くことで、ダイニーマレザー本来の質感としなやかさがそのまま身体に沿います。携行物を最小限に抑えたい人にとって、これほど適したバッグはありません。

開口部やファスナーの操作感、収納物の取り出しやすさ、ショルダー紐の取り付け位置まで、細部にわたる工夫が、日常に静かなストレスフリーをもたらします。

レザーポーチ——小さな秩序を持ち運ぶ


ポーチはSENTIというブランドを象徴するアイテムの一つです。シンプルな形状の中に、収納・分割・携行という多様な機能を内包しています。

たとえばジップ構造のポーチは、片面にイヤホンや薬、もう一方に名刺入れやコインを分けて収納できます。さらに、キーリングやショルダーストラップを付け替えることで、持ち方・用途に応じたカスタマイズも可能です。

バッグインバッグとして、あるいは首から下げてアクセサリーのように使うことで、「自分だけのルール」を鞄の中や所作に持ち込む。そんな“日常の編集”を手助けする道具でもあります。

純レザー製品の展開について


SENTIはダイニーマレザー製品を主力としていますが、全てがその素材というわけではありません。姫路レザーを使ったベルトや、フルベジタブルタンニン鞣しのハーフウォレットなど、純粋なレザー製品も展開されています。

これらは、革を育てる喜びや、時間とともに変化していく風合いを楽しみたい方に適しています。

一方で、現代の多忙な生活の中で、軽さ・強度・メンテナンス性を兼ね備えたダイニーマレザー製品は、より多くの人の暮らしに寄り添う選択肢として最適だと、私たちは考えています。

SENTIがもたらす“整った時間”


SENTIの製品は、手にした瞬間から「重さ」や「かさばり」といった物理的なストレスを取り除いてくれます。しかし、それ以上に注目すべきは、使うことによって生まれる所作の変化です。

レザー財布を開く所作、バッグから物を取り出す一瞬、ポーチを手に提げて歩く歩幅。
それらの動きに、無駄がなくなる。そして、どこか静かに洗練されていく。

日々の選択と行為を、少しずつ整えてくれるのがSENTIのプロダクトなのです。

よくあるご質問(FAQ)

Q. SENTI(センティ)とはどんなブランドですか?

A.
SENTIは、「FLATTER THE SENSES(五感をくすぐる)」をコンセプトに掲げた、日本発のレザーブランドです。
ミニマルな佇まいと高度な機能性を共存させ、日常の“所作”そのものを整える革小物を提案しています。特にダイニーマレザー素材を採用したシリーズは、レザーの常識を覆す軽さと強度で、多くの感性派ユーザーに選ばれています。

Q. ダイニーマレザーって本当に革ですか?

A.
はい。SENTIのダイニーマレザーは、極薄の牛革に超高強度繊維「Dyneema®(ダイニーマ)」を圧着したハイブリッド素材です。
革らしい手触りや経年変化の味わいはそのままに、従来のレザーにはない強度・軽さ・撥水性を備えています。

Q. レザーなのにどうしてこんなに軽いのですか?

A.
革の厚みを0.4〜0.6mmにまで抑え、芯材や裏地を排した「一枚革構造」によるものです。強度を支えるのはダイニーマ繊維。
“薄い=弱い”という従来の常識を覆すために生まれた素材なのです。

Q. 革のお手入れは必要ですか?

A.
基本的には乾いた柔らかい布で軽く拭くだけで十分です。
水分や強い摩擦は避け、長時間直射日光に当てないようにすると、素材の風合いを長く保つことができます。

Q. 経年変化(エイジング)は楽しめますか?

A.
ダイニーマレザーは、一般的な革のように飴色に変化することはありません。
ただし、使い込むほどにシワが刻まれ、艶が増す“形状の記憶”とも言える変化が現れます。
ユーザーの所作が革に残り、自分だけの表情が育っていくのもSENTIの魅力の一つです。

Q. どのSENTI製品が初心者におすすめですか?

A.
初めての方には「三つ折り財布」や「Wジップポーチ」がおすすめです。
どちらもダイニーマレザーの軽さと丈夫さを実感でき、構造もシンプルで日常にすぐ馴染みます。


SENTIラインナップのご案内

INASENAでは、SENTIの製品群を幅広く取り扱っております。特に下記の製品は、日常を整える“最初の一点”としておすすめです。

それぞれの製品には、軽さ・強さ・所作の美しさという共通する美意識が通っています。
革の進化形をぜひ、あなたの手元でご体感ください。